還元率は「支払った金額に対して、平均するとどれだけの価値が戻るか」を表した数字です。90 パーセントなら、1 万円ぶん引いたときに平均して 9,000 円ぶんのカードが返ってくる、という意味になります。この「平均」という言葉が、体感とのズレを生みます。
平均であって、毎回ではない
還元率 90 パーセントは、10 回引いたら 9 回ぶん返ってくるという意味ではありません。多くのパックは、少数の高額カードが期待値の大半を占めています。
たとえば 1 回 1,000 円のパックで、期待値の内訳がこうなっていたとします。
カード | 相場 | 封入割合 | 期待値への寄与 |
|---|---|---|---|
目玉 | 50,000 円 | 1 パーセント | 500 円 |
中間層 | 3,000 円 | 8 パーセント | 240 円 |
下位 | 200 円 | 91 パーセント | 182 円 |
合計 922 円なので還元率は 92 パーセントです。ところが 91 パーセントの試行では 200 円のカードしか出ません。つまり大半の回は還元率を大きく下回り、まれに大きく上回る、という分布になります。「思ったより返ってこない」と感じるのは、感覚が中央値を見ているのに、数字は平均を指しているからです。
自分で計算してみる
提供割合が公開されていれば、計算そのものは足し算と割り算だけです。
- 各カードについて「相場 × 封入割合」を出す
- それらを全部足す
- 合計を 1 回あたりの価格で割る
一度でも自分で計算しておくと、宣伝文句の数字が何を根拠にしているかを確認する目線が身につきます。相場は動くので、計算結果はあくまでその時点の目安です。
数字と実態がズレる 3 つの原因
相場の取り方
いつ時点の、どの状態の相場を使ったかで結果は変わります。美品と傷ありでは価格が数倍違うこともあります。封入リストに評価額が載っている場合、その日付を確認してください。日付がないなら、目玉カードだけでも自分で調べ直すのが安全です。
送料と手数料
還元率の計算に受け取りコストは入っていません。1 回ごとに送料がかかるなら、その額を期待値から引いて考える必要があります。
ポイント交換レート
現物ではなくポイントに戻す前提なら、実質的な還元率は交換レートのぶんだけ下がります。相場 3,000 円のカードが 2,100 円ぶんのポイントにしかならないなら、その差は戻ってきていません。
還元率をどう使うか
還元率は比較の入口としては有効ですが、それ単体で優劣を決められる指標ではありません。同じ還元率でも、目玉 1 枚に寄っているパックと中間層が厚いパックでは、遊んだときの手応えがまったく違います。
発送条件とポイント交換の扱いをセットで見て、そのうえで予算のルールを決めておくのが、数字に振り回されないための現実的なやり方です。
実際に引いて確かめる
読んだだけだと、封入内容の見方も演出の速さも実感が湧きません。運営元のオリロトでは、パックごとに封入されているカードと提供割合を開く前に確認できます。少額から試して、この記事のチェック項目が実際にどう並んでいるかを見てみてください。
